購入前に見て!定期便トラブルの原因をイラストで解説してみた

ここ数年で被害件数が増加している美容コスメ商品の定期便トラブル。成人年齢が18歳になったことで今後の被害件数はさらに増えると予想されます。

こちらの記事では、300ページ以上の定期便の販売ページを見てきた編集部が、購入前に必ず見て欲しい定期便トラブルの事例をイラストで解説しております。

家族や友人だけではなく、あなた自身の大切な資産を守るためにもぜひ最後までチェックしてみてくださいね。

目次

購入前に見て!定期便トラブルの原因をイラストで解説

原因①:いつでも解約OKの罠

定期便の販売ページでは「いつでも解約・休止OK」の記載をよく見ます。

ほとんどの場合がいわゆる縛り回数の設定ナシという意味で記載されておりますので消費者側も当然縛りナシと思って購入してしまいます。

しかし、その心理を利用して上図イラストのように小さな字で「2回目以降は〜」と記載されていることがあります。

実質的に縛りアリという意味になりますが、これに気づかずに購入してしまい泣き寝入りする方が多いので十分注意しましょう。

原因②:縛り設定(最低利用金額・最低利用回数)

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定期便の初回金額が異常にお得なときは、最低利用金額・最低利用回数などの「縛り」に注意しましょう。

上図イラストは実際の商品ページを参考に作成しておりますが、かなり小さな字で注意事項が記載されていることがわかります。

注意書きの文章を抜き出すと以下のようになります。

最低利用金額の注意書き

4回の継続がお約束のコースになります。
4回の合計金額は20,960円(税込)
中途解約は差額を請求させていただきます。

つまり上記のような場合は、初回金額が500円だったとしても定期便を申込みした時点で20,960円(税込)の商品を購入した事になるという意味です。

このように消費者側がわかりにくいように記載しておりますので、初回金額がお得な商品ページの場合は特に注意するようにしましょう。

原因③:アクセスが集中しております

SNS広告のページをクリックすると上図イラストのように「アクセスが集中しております」と表示されることがあります。

これを見て「人気の商品なんだ!急いで購入しないと!」と焦って購入してしまいますよね。

しかし、上図イラストのような消費者を煽るページは業者が意図的に設定していることがほとんどなので、実際はアクセスが集中していない時間帯でも同じページが表示されます。

本当にアクセスが集中しているときはページが固まって動かないので、騙されないように注意しましょう。

原因④:即チャットへ誘導

ここ最近、美容コスメの商品ページをクリックした瞬間に、上図イラストのような申込みチャット画面へ即誘導される商品ページが増えてきました。

このような申込みチャットは、まず定期便の注意点が表示されて、その次に定期便のメリットが表示されるように設計されております。

そのため、最初に表示された定期便の注意点はスマホの画面ではすぐに見えなくなってしまい、消費者側が気づかずにそのまま申し込みをしてしまうケースが増加しております。

申込みチャットへ即誘導された際は、必ず上部へスクロールして定期コースの注意点をチェックするようにしましょう。

原因⑤:在庫、売切れ状況・制限時間の表示

美容コスメの販売ページでは上図イラストのように「申込み殺到」「残り在庫僅か」「制限時間の表示」「毎月の完売状況」などこれでもかと人気アピールをしているページがあります。

こういったページは月が変わるごとに表記を変えているだけで、実際は在庫があっても無くても上図イラストのような表記をして消費者側の購買意欲を過剰に煽っているケースがほとんどです。

制限時間もページに入り直すと毎回リセットされるため、こういった過剰に煽ってくるページには用心しておきましょう。

原因⑥:2回目の発送個数

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定期便では送料無料になっているケースが多いですが、送料無料というのはつまり販売業者側が送料負担しているということ。

そのため販売業者からすると1個ずつ発送するよりも、2個ずつ発送した方が送料負担が小さくなるため、定期便では2個発送にしている業者が多いです。

2個ずつ発送すること自体は良いと思いますが、問題は2個ずつ発送するということをすごく小さな字で記載しており非常にわかりにくい点です。

購入を検討している定期便の発送個数は必ずチェックしておきましょう。

原因⑦:2回目の発送時期と解約申請日

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悪質な業者は定期便において「2回目の発送時期」と「解約可能な申請日」を利用して解約を困難にしているケースがあります。

文章では伝わりにくいため下図イラストで解説していきます。

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実際の商品ページを例にしております

【2回目の発送時期】初回注文から15日後
【解約可能な申請日】次回発送の10日前までに申請が必要

→つまり上記の内容だと、商品が発送されてから5日以内に解約申請をする必要があるということになります。

実際にこのような悪質な商品ページは存在しますので、購入の際は十分に注意しておきましょう。

そもそも定期便とは何のためにあるの?

そもそも定期便とは、その商品のファンのために販売店側が用意した自動配送サービスになります。

さらに、各企業によってはより長く愛用してもらうために「送料無料」「通常価格から10%OFF」「長期間継続でさらに割引率UP」などの付加価値をつけております。

つまり定期便を利用する人というのは、その商品のファンであることが前提条件なのです。

定期便を利用する人

STEP
商品のファンになる
STEP
定期便を申し込む

そのため、そもそも通常価格の販売をせずに、定期便しか購入方法が無いという事自体がおかしいと感じるのは筆者だけでしょうか。

ネットで気軽に商品が購入できるようになった反面、文章によって消費者をミスリードする悪質な業者が多いのでしっかりと知識武装していく必要がありますね。

まとめ

今回は定期便トラブルの原因となっているポイントについてイラストを使って解説していきました。

このような販売方法を採用している背景には、商品力を持たない企業が「商品の品質」よりも「利益を優先」しているという事があります。

実際、このミスリードしやすい定期便の訴求をすることで、商品力が無い企業が高い利益を上げることに成功していることから、その他の商品力の無い企業が採用していると思われます。

徐々に法改正が進んでいるとはいえ、まだまだ被害にあっている消費者は多い上に、成人年齢が18歳になり若年層の被害も増えていくと思われますので、少しでもこの記事が参考になれば幸いです。

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